ミュージカル A COMMON BEAT の感動 ~前編~
【ミュージカルのお誘い】
という題でメッセージが届いたのは1か月ほど前だったかな。
久しぶりに連絡をくれた友人でした。
まず、このタイトルにビックリして、差出人を2度見しました。@ω@
彼は、私の知る限りでは、「ミュージカル」のミの字も引っかからないような
どちらかというと自己表現が苦手な(ごめんね。汗)タイプの男の子でした。
彼に出会ったのは約1年前で、社会人塾の同期として何度か数人でディスカッションなどをしました。
特に、コミュニティオーガナイジングの研修で、自分のストーリーをお互いに語り合った時に、
彼のことをより深く知ることが出来ました。
【コミュニティオーガナイジング】
http://communityorganizing.jp/
彼は自分の半生で様々な苦難や葛藤などを抱えていて、
それを、言葉を選びながら、言葉を詰まらせながら、
伝えるのって難しいと言いながら一生懸命語ってくれました。
「そんな背景があるのに、今こうして新しいコミュニティに自ら飛び込んで、自分についてありのまま語れる時点で、すごいなあ!」
とその時の私は思っていました。
彼の話でとても記憶にのこっているエピソードがあります。
『僕は、人とは少し違っているみたいで、みんなが普通に出来ることができない。
例えば、当たり前のようにみんながすることを、意識しないとぽろっと忘れてしまったり、
みんなが自然にやっていることを、僕はミスをしないように努力して、それでもミスをしてしまう』
そんなような内容だったと思います。
私は、彼のその言葉にすごくすごく共感しました。
私もそう!!!!と。
待ち合わせ場所を○○だと知っていて、そこへの行き方も理解していて、
前日に、何時に家を出たら間に合うな!とまでイメージしていたはずなのに、
当日なぜか別の駅だと思い込んで向かってしまって到着して気づくとか。
スマホをすぐなくす!と自覚していて、バッグのこのポケットに入れよう、と決めているのに
気づけば「スマホがない!」と探していて、全くの無意識のうちに買い物したショップの紙袋に入っていたり。
日常にキリがないほど沢山そういうことがあり、
昔から、「なんでそこでそんなことになるの?」と笑われたり呆れられたりすることは本当に多々あります。
自分ではこれでも努力しているつもりなのですが、
多くの人にとって当たり前に出来るようなことで、なかなか気を付けていることを理解してもらえないし
自分でも努力が足りないんだと思い込んでいました。
だから、彼が自分のことを話したのを聞いて、
初めて同じような人に出会い、しかもそれを言語化してくれて、
『ああ、そういう人は他にもいるのか。努力が足りないんじゃなくて、
”自分はこういう特徴がある”と理解しておけばそれでいいんだ』
と思わせてくれました。
すごく救われた気持ちになったのを覚えています。
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さて、そんな彼は、お世辞にも ”オープンハートで社交的” ではなく
私の知る限り、どちらかというと物静かで口数も少ない方でした。
そんな彼からミュージカルのお誘い?!!
私は、彼の中にどんな変化があったのか気になって仕方がなかったです。
わざわざこうして個別にメッセージをくれて、
彼が「ぜひ見に来て欲しい!」と思うような舞台ってどんなんなのだろう。と。
そして、近々海外に旅立つ、先日紹介したお友達のゆだまい
http://oceangirlmi-na0375.hatenablog.com/entry/2017/07/09/224407
も海外でミュージカルをやるんだと聞いていたこともあり、
なになに?素人がミュージカルをするって一体どんな体験何だろう!
とご縁を感じて、今回”A COMMON BEAT ミュージカルプロジェクト 第41期東京” を見に行くことにしました。
当日、私は塾友達のKさんと一緒にミュージカルを見に行きました。
会場は数百人収容
開場後15分くらいだったはずですが、ほとんど席は埋まっていてその観客の多さにまず圧巻。
『すごい人!!多いね!!』と
出来るだけ前の方の空いてる隙間を狙って座りました。
3回の公演で1人以上来場するらしい!やばー!
パンフレットを見ながら、「あ!Aくんじゃん!」と
笑顔いっぱいの彼の写真を見てまず感動。
舞台でどんな姿なんだろうかとワクワクしていきました。
開演時間になり、舞台の幕が降りたまま、3人のキャストが語り始めました。
ミュージカルの始まりです。
舞台は ”様々な文化の特徴を持った四つの大陸” の話
105人のキャストが、105人それぞれの想いを抱いて歌い始める・・・
つづく