日本で一番消滅に近い村と言われる群馬県南牧村が、想像以上に素敵でエネルギー溢れる村だった。【なんもく大学へ火とぼしを見に。】
なんもく大学の話をいつも聞いていて、1度は行ってみたいと思っていましたが、
年に一度のふるさと祭 火とぼしを見に行くことが出来ました。
今回は友達のいとまいと一緒に♪
東京から新幹線で1時間(片道4410円)、普通電車で2時間(片道2200円くらい)
『高崎駅』で降りて
駅ビルのレンタカー会社で車をレンタル(一泊二日10000円)
そこから南牧村までは車で1時間ちょっとです。
雨予報だったけど、
なんとか滞在中小雨でずっと耐えてくれて
お祭りも観光も楽しめました。
最近は弱い雨の日に素敵な経験が出来る事が多い。
写真は大好きだけど、こだわればこだわるほど感じる矛盾。
写真や動画でどんなに綺麗に、キャッチーに、面白く見せても
全然伝わるわけないのに。と。
写真にも、映像にも写らないもの
自分で見て、聞いて、触れて、感じたものを、一人でも多くの自分の大切な人に語ることで伝えられたらいいのに。
朝ベッドから起き上がり、行きたい場所に行け思うように自分の体を動かせる人は、こういう"本物の体験"がこれからはもっと必要だと思う。
インスタグラムやGoogleアース、YoutubeやVRでは
絶対に伝わらない。
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雨なのか、川が流れる音なのか常にざわめく水の音
煙りの匂いに 飛んでくる灰
靴の裏の、濡れた落ち葉のぐにゃっとした感覚やその下のゴツゴツした石
厚みがあってふわっと柔らかくて、手のひらをやさしく跳ね返すコケ
恐怖心を感じる炎の熱とゆらめく影
えりかちゃんの手を強すぎるくらい強く掴んで火の粉散るなか急ぎ足で渡った橋
順番に雫をポタポタと地面に落とす緑の葉
パクパクと口を開けて必死に生きようとする魚がゆっくりと死んでしまう様
地元の方の伝統ある舞いの、少し不揃いの懐かしいような笛や太鼓の音
地元の茶髪の女子高生が迷いなく踊る盆踊りのしなやかに伸びた指先
古民家のカフェで食事を待つ間に、会話が途切れたほんの少しの時間を繋ぐしんとした静けさ
低く体に響く音と、小刻みに振動し続けるお寺の鐘のひんやりとザラザラした手触り
確かに聞こえたやまびこ
ちゅうきちさんや舞を踊った年配の方々の、真っ直ぐに伸びた背中にキラキラした目
小さな黒い熊の剥製
ばらまくように置かれたペットボトルや缶やお菓子のテーブル
夜な夜な紙コップに継ぎ足す、ぬるい缶チュウハイ
昭和のジャニーズのような綾野剛のような不思議な青年が次々とスラスラと語る南牧村の歴史と文化
眠いのか眠くないのか分からないくらい、会話も右から左にぬけてゆく午前2時の対話
やさしく甘い、炭酸の弱い梅ソーダ
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なんもく大学の事務局長、古川さんが熱くて面白い人で
こういう、村の外から来た人が、なんもく村の歴史や文化をスラスラと、熱く語る姿はすごくいいなと思った。聞きいってしまった。
お祭りも十分に堪能して、大満足だったけど、その後なんもく大学キャンパスという名の、空き家を改装した小さな古民家のはなれで
四角い木の大きなちゃぶ台を囲んで6人で語り場。
テーブルには、ぬるい缶チュウハイや冷えたビール、トマトジュースにスピリタス、真っ赤なスナックに湿気ったせんべい、
床に座ってオレンジのLEDの灯りの下で、3:00まで途切れることなく色んな話をした。
トピックは色々で、ものすごく会話内容もこの空間自体も、すごく面白かったけど、盛りだくさんで頭パンク。笑
せめて、書きながら追体験して、もう一度かみしめるなんもく村。
行きたいなと思いながら、ずっと行ってなかったなんもく村。
聞いてたのとも、
写真や動画で見ていたのとも、
全然違った。
東京から一足のばせば、こんな素敵な場所があり、こんな素敵な体験が出来るなんて。
なんもく村の文化を知って、さらに興味を持ったので、
必ずまた行きたい。
帰りに下仁田温泉にも行った。
またこれが神秘的で。
群馬県がいますごく魅力的。