NPO法人2枚目の名刺とわたし
NPO法人二枚目の名刺に出会ったのは2015年5月
あの日のことは忘れもしない。
私にとって盛りだくさんすぎる一日だった。
人生のターニングポイントは?と聞かれたら、触れずには語れない一日。
今では笑い話。
でも泣きじゃくった日だった。
"縁" てこういうものか。と。
そこに至るまでの出会いの連鎖を繋いだのはよくも悪くも全て自分自身であったので、
本当に20代前半、悩みながらがむしゃらに動いてもがいてきたことは意味があったかなと感じる。
2枚目の名刺の代表であるひろさんに出会ったのは2015年5月
同時に今所属している社会人塾にも出会い、夫にも出会った
この日の出会いが今の私に大きく影響している
フランクな食事の席で
ひろさんの『やってみる?』
という軽いお誘いから始まったわたしの
2枚目の名刺
"社会を変える"なんて言っている方たちのところに、そんな軽い気持ちで足を踏み入れて大丈夫なのだろうか?
という不安と。
これも何かのご縁だし!チャンスは逃したくない!
というワクワクと。
半分ずつ抱えて飛び込んでみた。
そもそもNPOって何?というところから始まった。
私は"社会貢献"とか"ソーシャルなんちゃら"とか"社会課題""社会問題"とか
そういうキーワードとはほとんど関わりのない25年間を過ごしてきた。
自分のやりたいこと探しをしてきたけど
転職か、起業か、旅人か、フリーターか、、、みたいな選択肢しか知らなかったので
《仕事をしながら、他に自分のやりたいことで社会に貢献する》
という考えが無かった。知らなかった。
なので2枚目の名刺に出会えたのはすごく自分の世界が広がることになった。
仕事とは別に、副業ではない方法で社会活動をする"プロボノ"という言葉を初めて知った。
最初は、2枚目の名刺が一体どういう活動なのか、どんな組織なのか、全然分からずに、とりあえず作戦会議という定例に行ってみた。
どういう発言が許されるのか、どういう関わり方をすれば良いのか、、、、と考えて縮こまってしまい、かなり戸惑った。
でも、年齢や肩書き関係なく様々な人達がフラットな関係で意見を言い合う環境で、面白いな〜と思ったのを覚えてる。
私は実際にNPOなどにプロボノとして関わることはなかったのだけど、
2015年の夏フェスと、2016年の夏フェスに少しだけお手伝いした。
2015年の夏フェスは、
自分のように誰かの『1歩踏み出す』ということのお手伝いが出来るようなセッションを提案させてもらった。(というか、ぽろっと言った言葉を拾ってもらった)
"2枚目な座談会"
という企画を、皆さんが手取り足取りサポートしてくださったおかげで実現した。
すごく、参加者の方々にも好評に終わった。
2016年は、企画はほとんど関わることが出来ず、当日の写真とレポートを約1週間の間、駆けつけてお手伝いした。
そんな感じで、"NPO法人2枚目の名刺"の名刺が、
私にとって初めての2枚目の名刺となった。
ただ、やはり"NPO法人2枚目の名刺"はきっかけにすぎず、
何か2枚目の名刺を持ちたいと思ってはいたけれど、自分は何がやりたいのかは分からないままだった。
皆さんが主体的に自分の役割や出来ることで貢献し、活発に議論している姿を『すごいなぁ』と思って外から見ていた。
1からイベントを作り上げる面白い経験を、半分携わりながら、半分傍観しながら、自分の関わりかたを探っていた。
このときの自分を今振り返ると、すごく"正解"を探していたと思う。
別に正解なんて無いし、みんなやりたくてやっている事なので、とても協力的でお互いに尊重し合える空間だった。失敗なんてなかったんじゃないかと思う。
やってみたい、という気持ちを尊重してくれる空間だった。
思いきり打ち込んでみたらよかったと思う。
でも、私はあともう少し踏み込むことが出来なかった。
2枚目の名刺に出会って2年
たった2年しか経っていないけれど
私は今、自分で仕事外のプロジェクトを抱えている。
フォロワーとして別のプロジェクトにも主体的に関わっている。
あのとき、2枚目の名刺の中で思うように動けなかったことが、今はすごく自分の為になっている。
どうやって人を巻き込み、背中を押せば良いのか。
動けない人の気持ちも分かるし
今は、主体的にコミットしている人の気持ちも分かるのでフォロワーとしても動きが取れるようになってきたかなと思う。
《NPO法人2枚目の名刺》で、
初めて2枚目の名刺を持ち
思うように2枚目な社会人になりきれなかったという経験があるから
今、こうして自分の想いを自分で動いて形にし
人を巻き込みながら、2枚目、3枚目と主体的に活動できている。
仕事では得られない経験や出会いの数々、とても面白い。楽しい。
本当に感謝している。
かつての私のように、"何か"自分の人生を費やして社会や人の為に動いてみたいと思っている"2枚目な社会人"の第一歩を
これからも応援したい。
その気持ちは、2015年の座談会を考えたときから、今も変わらない。
"何か"はきっと動いていれば見つかる。
まずは考えるより動くこと。
とにかく、足を、手を、頭を動かして
やってみること。
動きながらでしか見えないものがあると思う。