oceangirlmi-naのブログ

好きなことは海と人とスポーツと旅と写真。今興味があることはPR・広報とフェミニズムとおもてなし。会社員しながら色んなプロジェクトに関わって『自分の周りの人達を幸せに出来る力』をつけるために社会経験中です。ウィンドサーフィンとラグビーの魅力を伝えたり、サーフィンなどの海遊び記録とか、人と会って話して感じたこととか。書くことが好きなのでとにかく色々書いていこうと思いますっ

ミュージカル A COMMON BEAT の感動 ~後編~

舞台は ”様々な文化の特徴を持った四つの大陸” の話
105人のキャストが、105人それぞれの想いを抱いて立つ舞台 ・・・
 
 
冒頭からいきなり、キャスト全員が登場して全員で歌い、踊ります。
 
このシーンから、既にものすごいエネルギーを感じて、
久しぶりすぎるミュージカルを見た私は世界に惹き込まれました。
 
「 あ!! Aくんいた!!! 」
 
と、となりのKさんに話しかけると、Kさんも既に見つけていました。
 
すぐに彼だと分かりましたが、
顔いっぱいに表情をつくり、手足を大きく広げて体全体で躍動感溢れる表現をしている彼の姿に
 
 
『『  Aくん。  変わったんだね~!  』』 
 
 
と、二人で吸い込まれるように見入り、感動しました。
 
 
その後終始、彼が舞台に出てくると、ほとんど彼しか見れませんでした。笑
 
めちゃくちゃ良い表情で歌っているんですもの!!!
 
完成してはいるんだけど、まだほんの少しぎこちないような振付を、
めちゃくちゃ全力でやりきっている姿を見て
 
あー。 
 
きっと、ものすごく練習したんだろうな。
きっと、初めての経験沢山あったんだろうな。
大変なことも絶対あっただろうな。
緊張してるんだろうな
見たことないくらい楽しそうで活き活きしてるな。
自分の殻を自分で破ったんだね。
 
 
と、
彼のこの舞台に対する想いとか挑戦みたいなものを、
この舞台にたどり着くまでの100日間を、
 
 
もう『勝手に!!』想像して、 『勝手に』感動していました。笑
 
 
そして気づきました。
あ。この舞台って、これが伝えたいことか。と
 
 
~ 
コモンビートは「個性が響きあう社会へ」というスローガンのもと、
表現活動によって、自分らしく・たくましく生きる個人を増やし、
多様な価値観を認め合える社会を目指しています 

 
パンフレットにはこんな記載があった
 
105人が、実際に100日間でその” 多様な価値観を認め合”ってゆくことを体験するのだそう。
 
つまり、105人で100日間、ぶつかり合ったり喜び合ったり、励ましたり意見をぶつけたりしながら、
お互いを認め合ってゆくということを体験するんですね。
 
そんな、100日間のひとりひとりのストーリーを束ねて完成したこのステージを
伝えたいんだ。と。
 
 
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恐らく、観客のほとんどが私たちと同じように出演者の誰かを知っていて見に来ているのではないかと思います。
この舞台は、そういう出演者ひとりひとりの挑戦に想いを巡らせながら見る舞台だと思いました。
だから ”素人のミュージカル” にこんなに感動できるんだ、と。
 
もちろん、演じられた作品自体も心に響くストーリーでしたが、
作品に感動したいのであれば、ディズニーや劇団四季のものを見た方が
きっとディティールにも凝っていて演者の役作りももちろんプロですから、感動すると思います。
 
でも、"素人の友達が出演するミュージカル" で、それらのプロの作品とは全く違う大きな感動を得られるのは、
100日間のストーリーがあるからだ、と私は感じました。
 
出演する人を誰も知らなければ、「面白かった!すごかったね!なんか感動した!」で終わったと思います。
そうじゃなくて、何か心にすごくすごく響いたと感じたのはそういう部分です。
 
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人は、『その人にとって簡単ではないことに諦めず挑戦している姿』に、勇気や感動をもらうと思います。
 
自分にとって自転車に乗るのは簡単なことでも、まだ乗ったことの無い子供には難しいことです。
その、『彼にとって難しい自転車に乗ること』を、転びながら何度も挑戦している姿に勇気をもらいます。
 
更に例えば、
彼は最初に自転車に挑戦したとき、大きく転んで怪我をしました。
そのトラウマで半年間自転車に乗ることを辞めていて、両親も彼にそれを強制することは無かった。
なのに、ある日「隣町のおばあちゃんに一人で会いに行けるようになりたい。だからお父さん、もう一回一緒に自転車練習しよう!」
と言い出して、再び挑戦した。 次に転んだ時には諦めず、転びながら何度も挑戦した。
 
そういった ”彼がどんな背景でそれに挑戦しているのか” を知ることで、さらに感動すると思うのです。
だから私たち2人は、 "素人のAくんが出演するミュージカル" でこんなにも感動したんです。
 
歌ったり踊ったり、感情いっぱいに表現することが得意ではきっとないはずのAくんが
それをやっているのだから!
 
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パンフレットにこんなことも書いてありました。
 
【自分への手紙】
プログラム初日に、公園当日の自分に向けた手紙を書き、100日前の自分の想いを本番前に読んで舞台に立つ
 
これ、考えただけでうるっときました。
みんなそれぞれ、この100日間を通して挑戦したい想いがあるんだなと。
これに書くことない人はそもそもこのプログラムに参加しないよね、と。
この100日間で「達成したい何か」があるから参加してるんだよね。
 
そう思うと、もうAくんだけじゃなくステージ上の一人一人に『勝手に』想いを巡らせて、『勝手に』感動していました。笑
 
 
それから、もうひとつ
 
【こっそりバディ】
というものもいいなと思いました。
くじびきでバディを決め、その人を本番まで「こっそり」応援します。
本番前に種明かし、手紙やプレゼントを送り、舞台の成功を誓い合います。
 
これ、最高だ。
 
誰かが、絶対に自分のことを見て、応援してくれている。
「あれ、今日元気ないな?」とか、「さっきの失敗で落ち込んでないかな」とか
見ているバディだけに分かる変化とかあるんじゃないかな。
そういうのを気づいて、こっそりどこかでサポートしてくれるって、最高じゃないか。と。
 
実際にはバレてるのかもしれないけど、「こっそり」っていうのが良い!!!
 
種明かしたとき、
「私のバディBくんだったんだね!Cくんも、Dちゃんもバディのように支えてくれたから分からなかった!
でもありがとう。あの時の一言、すごく嬉しかったよ!!!!」
みたいな。 誰が自分のバディかわからないくらい、みんながお互いに応援しあっていたら、さらに感動。
 
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そんな感じで、本当に勝手に色々と想像を膨らませ、すごく感動したステージでした。
 
 
帰りにAくんに会って、感動を伝えて帰りました。
 
すごく良い笑顔でした~!!!
 
お誘い頂いて本当に良かった。
こんな感動は久しぶりでした。
Kさんとなんとも言えない感動の余韻に浸りながら帰りましたとさ。
 
 
世の中には、まだまだ知らない面白いことが沢山あるんだな。
 
 
 
 
 
Aくんに感謝!お疲れ様でした!